わしの暇つぶし

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面白い話

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こんにちは。

口で話したらウケる話を文字で書いたらどうなるのか、ということで今回は実験的に僕の体験談を文章でお届けしてみたいと思います。

 

 

 

 

 

アホなお医者様もいるなあと思った話なんです

けど。

 

僕、中学の頃サッカー部に入ってたんですよ。

結構厳しめの部活だったんで夏休みは朝から夜

まで毎日練習させられてまして。これが本当に

辛かったんですよ。もちろん練習そのものも辛

かったんですけど僕、頭痛持ちなんです、で暑

い中練習してるとほぼ確実に頭痛の症状が出て

しまうんですね。

 

 

これでは埒が明かないということで病院を色々

調べましたらね、車で20分ぐらいのところに

「頭痛外来」なるものがあるらしいんですよ。

いわゆる頭痛専門の病院です。そんなものがあ

るんだ、なら早速行ってみようということで母

親に車で連れて行ってもらったんですね。

 

 

ワクワクしながら出発して、まあ20分ぐらいし

たら着いて、まず待合室ですよね。そこそこ綺

麗なとこだったんですよ。患者さんも結構多い

なという感じで。しばらくしたら、〇〇さー

ん、名前を呼ばれまして、ドキドキしながら診

察室のドアスッって開けたら、メガネかけて優

しめ、ただ顔はかなりデカくて頭は禿げ、みた

いな感じのおじさん先生だったんですよ。一応

お医者様なんで頭は良さそうに見えましたが。

 

 

入った瞬間はもちろん先生の方に目が行くじゃ

ないですか。ほんで次に先生の前にあるデカい

パソコンに目が行くんですよ。いやこれ何に使

うんだろ、今時は診察にもパソコン使うのか

な、みたいなこと考えてたら、「こんにちは、

今日は初めてですよね。」と先生から質問され

ました。診察の始まりです。

 

 

先生は顔の印象通り、声も優しくて、しかもゆ

っくり喋るんですね。まず最初に「何年生?」

って聞かれました。「中1です。」って答えた

ら先生がパソコンカタカタやりだすんですよ。

え、もう使うの?と思って画面フってみたら

「中学1年生」て打ち込んでたんですよ。

 

 

え?それだけ?って思ったんですよ。こんだけ

厳ついパソコンの用途メモだけ?って。

 

 

まあでもよく考えたら、患者さんいっぱいいま

すから、一人一人紙かなんかにメモするよりも

パソコンで一括管理した方が楽だよな、と思っ

てまあ納得はしたんですよ。その後も同じ感じ

でやりとりが続いて。

 

 

「部活は?」「サッカー部です。」「カタカ

タ」

 

「どこらへんが痛くなる?」「おでこのあたり

と目の奥ですね。」「カタカタ」

 

「どういう時痛くなる?」「暑い時とか目が疲

れた時とかです。」「カタカタ」

 

 

その日はこんな感じで診察終わってお薬出して

もらって帰ったんですよ。それからなんですけ

ど、僕はサッカー部が忙しいですからなかなか

病院に行けないということで、お薬が切れたら

母親が病院まで行ってお薬だけもらってきてく

れる、ということになったんですよ。

 

 

で最初に出されたお薬が切れまして、言ってた

通り母親が病院まで行ってくれたんですよ、僕

が部活に出かけた後に。僕は一生懸命部活やっ

て、ほんで家帰るじゃないですか。そしたら母

親がね、あの先生に、「お子様は何部です

か?」って聞かれたって言うんですよ。

 

 

え?と思って。この時点でパソコンの意味一切

無くなったんですよ。この前僕「サッカー部で

す。」って答えて、先生もカタカタやってました

からね。しかも今回も、母親が「サッカー部で

す。」って答えたらね、しっかりカタカタ打ち

込んでたらしいんですよ。流石に母親もちょっと

笑ったらしいんですけど。

 

 

この後も、薬が切れるたびに母親病院行く、部

活聞かれる、サッカー部ですって答える、カタ

カタ打ち込む、っていうサイクルが続いたんで

すよ。そのたびに母親半笑いで「また聞かれた

よ〜」って報告してくれたんですけど。ただ僕

が全く病院行かなくていいかというとそうでは

なくて、年に一回採血検査をしに行かなきゃい

けなかったんですね。

 

 

中1で最初に診察してもらいましたから次の採

決は中2の時だったんですよ。診察室入って先

生の前座ったら、案の定「何部?」って聞かれ

たんですよ。「サッカー部です。」って答えた

ら案の定「カタカタ」ってやったんですよ。僕

がサッカー部ってことを絶対に覚えないみたい

なんですよ。

 

 

中3のときも全く同じでした。「何部?」「サ

ッカー部です。」「カタカタ」

 

 

次の採血の時は僕、高1になってるんですよ。

僕、サッカーそんな好きじゃありませんでした

から、高校ではサッカー部じゃなくて陸上部に

入ったんですよ。新しく始めた陸上ですけどや

っぱりサッカーよりは楽しいんですね。で採血

行ったらまた聞かれるんですよ。「何部?」

って。で僕、サッカー部すら覚えられない人

が、陸上部なんて覚えられるわけがない、と思

ったんで、そのまま「サッカー部です。」って

答えようかなと思ったんですよ。でもわざわざ

嘘つくのもどうかな、と思って結局「陸上部で

す。」って答えたんですよ。先生はいつも通り

カタカタ「陸上部」と打ち込みます。

 

 

ほんで高2になりますよね。また採血行くわけ

ですけど今回もどうせ「何部?」って聞かれる

じゃないですか。でもよく考えたらね、毎回聞

くってことはパソコンの記録なんて一切見てな

いってことじゃないですか。それって患者に向

き合う態度としてどうなんだと思ったんです

よ。そしたらちょっと腹立ってきて、今回「何

部?」て聞かれたら、食い気味で「陸上部で

す!」って言ってやろうと思ったんですよ。

 

 

でいざ採血行くぞってなって。病院着きます。

待合室で待ちます。名前呼ばれます。診察室入

ります。先生の前座ります。…来るな、と思っ

たんですよ。いつも通りこのタイミングで「何

部?」って聞かれるな、って。すかさず「陸上

部です!」って言ったろと思って身構えたんで

すよ。そしたら先生ようやく覚えたんでしょう

ね、

 

 

 

 

 

 

 

 

「サッカー部どう?」

 

 

 

 

 

って言ったんですよ。

 

 

 

以上です。ご静読ありがとうございました。