セミの一生
こんにちは。
皆さんはセミの一生をご存知ですか?おそらくご存知ないと思うので紹介します。
トンビが鷹を産むとはよく言ったものです。
2匹のアリがいます。1匹は強いオス、もう1匹は強いメスです。強いというのはもちろん、頭脳、腕力、精神力、つけ麺へのこだわりの全てが強い、ということです。あらゆる強さを兼ね備えた2匹のアリから生まれてくるもの、それはアリではない。では何が生まれてくるのか。強めのアリです。
セミはオスのセミとメスのセミから生まれます。子を授かったメスのセミは一年間、巣にこもって安静にします。この期間に飛び回ったりスポーツクライミングにハマったりするとお腹の子が逆子になり、帝王切開をすることになります。出産を終えたメスのセミは、不足した鉄分を補給するために渡哲也を食べ、安らかに死んでいきます。
生まれたセミの赤ん坊は土に潜り、二年に渡って土タモリの付き人を務めます。ここで下積みを経験しておくことによってオリエンタルラジオゼミになってしまうことを避けます。下積みを終えたセミはセミセミナーで中東の情勢を学び、セミ-1グランプリに出場します。セミ-1グランプリでは、準決勝で敗れたセミのみが成虫のセミになることができます。なぜチャンピオンではなくセミファイナリストが成虫になるのかはまだ分かっていません。
成虫になりたてのセミは細木数子のもとへ飛び、自分がどんなセミになるべきか占ってもらいます。気の強いものはアブラゼミに、気の弱いものはミンミンゼミに、気のきかないものは進研ゼミになるといいます。
セミの成虫は七日間しか生きられないので忙しいです。
成虫になったセミはすぐに市役所へ行き、年金を支払う手続きを行います。成虫二日目から年金の支払いを開始し、成虫八日目で晴れて受給側に回ります。
セミの皆様、最近、保険金目当てで皆様と結婚する人間が増加しています。たったの七日間、皆様のうるさい鳴き声と汚い糞尿に耐えれば大量の保険金がもらえるのですから、正直やらない手はありません。全身に樹液を塗りたくった人間が言い寄って来たら、そこはぜひ忖度してあげてくださいね。