わしの暇つぶし

暇つぶしにもってこいの面白ブログ

エピソード記憶の例(僕の実体験より)

エピソード記憶とは、出来事の内容に加えて、その時の場所や時間、感情などの付随情報が含まれた記憶のことです。ここでは僕が持っているエピソード記憶を具体例としていくつか紹介したいと思います。

 

エピソード記憶1

小6の時に地元のサッカークラブのメンバーとディズニーランドに行った。夜になり、シンデレラ城からワールドバザールに行く途中にあるバイキングレストランの、ちょうど目の前を歩いていた。その時、僕らの中で一番イケメンだったY君が、学年で一番可愛かったSさんに告白のメールを送ろうとしていた。こっそり文面を見せてもらうと、ケータイ画面には「俺は…Sのことが………好き!!!」と書いてあって、僕は「ダッサ…」と思った。

 

エピソード記憶2

幼稚園時代、園庭の中で園舎から見て左側にある大きな遊具で遊んでいた。遊び終わってふと遊具の裏を除くと、Kさんという女の子がしゃがみこんでいた。どうしたんだろうと思い、Kさんに近づくと、Kさんはこっちを見た。顔を見ると鼻水が垂れていたので、「鼻水垂れてるよ」と教えてあげたら、「知ってる」と言われた。

 

エピソード記憶3

中2の教室でのことだ。2時間目終わりの20分休み、斜め後ろの席に座っていたH君から、「ねえねえ、相談があるんだけど…」と言われた。「何?」と言うと、「家庭教師つけたんだけどさ、その人、口臭がキツすぎるんだよね…」と言われた。僕は「変えてもらえば?」と言ったが、心の中では「そんなことで変えられるわけない」と思った。

 

エピソード記憶4

小4の2時間目終わりの休み時間、校庭でサッカーをしていた。みんなギリギリまで遊んでいるので、チャイムが鳴った途端、校舎に向かって一斉に走り出す。僕も流れのままに走っていると、となりに当時両思い気味だったTさんが走っていた。Tさんは走りながらこっちを見て、ちょうど一番手前の校舎を通り過ぎたあたりで僕に、「好き」と小さい声で言った。

 

エピソード記憶5

中1の初め頃、仲良くなったS君、Mさん、Nさん、Fさんの五人でカラオケに行った。カラオケが終わるとS君とFさんが帰り、僕とMさんとNさんでマクドナルドに入った。マクドナルドの窓際の席で、Mさんがお母さんの話を始めた。どうやら、昼間から酒を飲んでいたり、理不尽なことで怒鳴りつけたりと、大変な人らしい。僕は「虐待じゃん」と思った。そしたらNさんが、「私のお母さんもすぐサングラスとか掛けたりして怖いよ」と言った。僕は「ただの陽気な人だろ」と思った。

 

エピソード記憶6

中学時代、サッカー部に所属していた。中2の時、部活のみんなと学校で集合してから、地元の試合会場まで自転車で向かった。会場までの最後の直線のところで、エースの先輩から「〇〇、なんか歌ってよ」と言われたので、僕は自転車をこぎながらYUIのgloriaを熱唱した。すると先輩に「上手いなぁ。サッカーやめて歌手になれよ」と言われた。僕は「試合前に言うなよ」と思った。

 

エピソード記憶7

中3の時のことだ。サッカー部の後輩にKという、眉毛の形が面白いやつがいた。卒業式の日、卒業生と在校生が対面して互いに歌を贈り合う尺があるのだが、僕たち卒業生が『翼をください』を歌っていると、対面する一番前の在校生の頭の後ろから、ちょうどKの右眉毛だけが見えた。僕は「卒業式で半ニヤケは流石にないわ」と思いながら半ニヤケた。

 

エピソード記憶8

小6の持久走大会で僕は序盤から飛ばした。スタートして間もなく先頭となり、学校を抜けて公道を独走した。とても気持ちよかったが、すぐにスタートダッシュのツケが回ってきた。苦しくてたまらなくなり、「アァン!アァン!」と喘ぎながら一生懸命走った。長い一本道を左へ曲がったところで、当時のサッカークラブのキャプテンに抜かされたのだが、追い越しにかかってから抜き去るまで、彼はずっと半笑いで僕を注視していた。僕もなんだか恥ずかしくなり、「アァン!アァン!」と喘ぎながら笑った。

 

エピソード記憶9

男子校の高校に入学して一週間ほど経った頃、クラスの5、6人で近くのラーメン屋に行った。その頃はみんな、表には出さないが友達づくりに躍起になっていた。実際僕も、みんなと仲良くなりたいという思いでラーメン屋の誘いに乗った。ラーメン屋に着くとカウンターに通され、僕は一番右端の席に座った。みんなはラーメンを頼んだが、僕だけはチャーハンを頼んだ。僕のチャーハンが一番最初に出てきた。すると左から二番目にいたH君が、「〇〇、チャーハン一口くれよ」と言ってきた。僕は「となりならまだしも席が遠いよ」と思いながら、お皿とレンゲを左へ回した。H君は一口食べると、「ありがとう」と言った。僕は「おう」と言った。しばらくするとまたH君が「〇〇、チャーハンくれよ」と言った。僕は「さっき食っただろ!」と言った。

 

エピソード記憶10

幼稚園の年中組にいた頃のことだ。昼下がりの教室でI君が、「ねえねえ、僕の足の裏って穴空いてるんだ」と言った。僕は「嘘つけ」と言った。するとI君はあぐらをかき、左の足の裏を僕に見せた。土踏まずの上のあたりに、シャープペンシルの芯が余裕を持って入るぐらいの大きさの穴が空いていた。I君は「ほらね」と言った。僕は「めちゃくちゃキモい」と思った。

 

エピソード記憶11

小2の頃のことだ。掃除の時間、僕が一番奥の教室の前の廊下を箒で掃いていたら、当時クラスで一番仲の良かったM君がやってきた。M君は背が高くて色が黒く、野球と空手をやっていた。僕がM君をからかうと、M君はニコニコしながら僕の太ももを思いっきり蹴った。僕は「空手やってるやつが素人の太ももを蹴るなよ」と思いながら、左手で太ももをさすり、右手の箒で体を支えた。

 

エピソード記憶12

小学生の頃、サッカークラブの友達はいつもサッカー選手の話ばかりしていた。僕はサッカー選手に興味はなかったが、彼らと仲良くやるために話を合わせた。そんなある日の休み時間、グラウンドを確保するために急いで下駄箱まで走っていくと、サッカークラブ友達のG君と一緒になった。G君はフランスのハーフで、イケメンやんちゃボーイだった。靴を履いて外へ出るところで、僕はG君に「G君もメッシ好きなの?」と聞いた。当時、友達の誰もがメッシメッシ言っていたからだ。流石の僕もメッシは知っていたが、メッシがどんなプレーをするのかまでは知らなかった。するとG君は「メッシって誰?」と言った。「ああ、別にメッシを知らなくてもいいのか」と思った。